2018年10月号
Theme of this month
運動・食事と骨密度検査で
骨粗鬆症を防ごう
骨粗鬆症とは、骨が脆くスカスカになった状態をいいます。進行するとちょっとしたことで骨折する危険性が高まります。また、脆くなった背骨がつぶれて腰痛・背部痛が出たり、背中が曲がったりします。年齢を重ねてからの骨折は、骨折部位によっては寝たきりの原因になる重大な怪我となります。
骨粗鬆症の年代別有病率と骨折しやすい部位
骨粗鬆症の年代別有病率(腰椎L2~L4)

骨折しやすい部位
- 背骨
- 腕の付け根
- 手首
- 足の付け根
骨粗鬆症の危険因子
骨粗鬆症の危険因子には、避けられるものと避けられないものがあります。
避けられる危険因子
- カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの不足
- リンや食塩の過剰摂取
- 極端なダイエット
- 運動不足
- 喫煙
- 過度の飲酒
など
避けられない危険因子
- 加齢
- 性別
- 閉経
- 人種
など
骨粗鬆症を防ごう
骨粗鬆症は、骨の量(骨密度)を調べることで診断できます。レントゲン検査の一種ですが、痛みは全くなく、被爆量もごくわずかです。検査で一定以上の骨密度の低下を確認した場合は、治療を行います。早く治療を開始することで、将来の骨折リスク低減に繋がります。
また、骨粗鬆症ではない検査結果の場合も、食事の工夫や適度な運動で、骨を丈夫に保つことを心がけて下さい。
食事のポイント
- たんぱく質不足は骨密度の低下を招きやすいので、年齢を重ねてもしっかりたんぱく質をとりましょう。
- カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨を作る栄養素をしっかりとりましょう。
運動のポイント
- 負荷がかかるほど骨を作る細胞は活性化します。階段のぼり、ウォーキング、ランニングなどをこつこつ継続することが大事です。
※骨粗鬆症の治療中の方や腰痛・膝痛のある方は医師に相談しましょう。
骨に良い生活習慣を続け、定期的に骨密度検査を行うことで、いくつになっても自分の足で歩ける元気な老後を目指しましょう。
(ファーストプレイス横浜 医師:赤塚 もえ)
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副菜
ジャガイモときのこのクリーム煮
カルシウムが豊富に含まれる牛乳と、秋に旬を迎えるジャガイモを使ったレシピをご紹介します。ジャガイモに多く含まれるビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴で、骨を強くするために必要なコラーゲンの生成を助ける働きがあります。まいたけは、日光にあたるとビタミンDに変化するエルゴステロールを多く含んでいます。
骨をつくる栄養素たっぷりの一品です。
1人分:エネルギー180kcal
- たんぱく質 7.2g
- 炭水化物 24.0g
- 脂質 3.2g
- 塩分 1.3g
材料(2人分)
- ジャガイモ 中1個
- まいたけ 1パック
- にんじん 小1/2本
- ブロッコリー 1/4房
- 牛乳 100cc
- シチューの素(顆粒) 大さじ1/2
- コンソメ 小さじ1/2
- 塩、バター 少々
作り方
- ジャガイモは、皮を剥いて1口大に切る。にんじんは、皮を剥いて乱切り、ブロッコリーは小房に分ける。
- 鍋にバターを入れてまいたけを軽く炒める。
- ジャガイモとにんじんを入れて隠れる程度の水とコンソメを入れ、中火で少し柔らかくなるまで煮る。
- ジャガイモに火が通ったらブロッコリーと牛乳、シチューの素を入れて最後に塩で味を調える。
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