2019年1月号
Theme of this month
動脈硬化、進行していませんか?
ストレス社会や近年の食生活の欧米化や過食、慢性的な運動不足から、高血圧・糖尿病・脂質代謝異常など動脈硬化の危険因子に起因する生活習慣病を有する受診者が増え続けています。生活習慣の改善が必要となりますが、自覚症状が乏しいので認識が難しく、放置されるケースも珍しくありません。
動脈硬化の発生と進行

動脈硬化の進行をみる検査
動脈硬化を客観的に評価する頸動脈超音波検査が注目されています。放射線を使用するX線検査と比較して被曝がないため、どなたでも安心してお受けいただける検査です。
頸動脈超音波検査は、首の血管に超音波をあて動脈を観察し、動脈硬化の進行程度を推定できます。主に頸動脈(血管)の狭窄や閉塞、血管壁の状態、血流評価、プラークの有無などを観察します。プラークとは血管壁の一部が隆起する状態のことで、進行すると血管の内腔が狭くなり、血栓(血液の塊)が生じ、脳梗塞の原因になります。
心筋梗塞や脳卒中を予防
頸動脈超音波検査は全身の動脈硬化度の指標となり、心筋梗塞や脳卒中を予防するための有効な検査としても期待されています。検査時間は15分程度で痛みが生じることはありません。
特に健康診断で糖尿病や高血圧、脂質代謝異常が指摘された受診者の方に対して、動脈硬化を評価する方法として有用です。この検査で動脈硬化の状態を把握し、動脈硬化のリスクとなる高血圧・糖尿病・脂質代謝異常など生活習慣病を再確認して、放置せず改善に取り組むことが大切です。
ヘルチェックでは生活習慣の改善のため、医師と連携して保健師・管理栄養士による保健指導を実施しています。
健診後のフォローアップをぜひご活用ください。
(ファーストプレイス横浜 センター長:野村純治)
頸動脈超音波検査の受診を!
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士
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い
や
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レ
シ
ピ
副菜
自然な甘さがおいしい
切り干し大根のごまあえ
切り干し大根は、シャキっとした食感とうまみが特徴です。干すことで水分が減り、栄養素が凝縮され、栄養価が高まります。特に食物繊維とカルシウムが豊富で、食物繊維はコレステロール排泄を促し、カルシウムには血圧低下作用があるので動脈硬化の予防に有効です。
食材本来の甘さを生かし、調味料は控えめに仕上げました。
常備菜にもどうぞ。
1人分:エネルギー134kcal
- たんぱく質 4.2g
- 炭水化物 7.1g
- 脂質 3.6g
- 塩分 0.8g
材料(2人分)
- 切り干し大根(乾) 20g
- 小松菜 1/2把(100g)
- ちくわ 2本
- 【A】練りごま 大さじ1
- 【A】しょうゆ、砂糖 1かけ
作り方
- 切り干し大根は水で洗い、たっぷりの水で20分戻す。水気を絞って食べやすい長さに切る。
- 小松菜は熱湯でゆでて、3cm幅に切る。
- ちくわは5mm幅の薄切りにする。
- Aを合わせたボウルの中に②と③を入れ、全体にからむように混ぜ合わせる。
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