2019年5月号
Theme of this month
安全な「水」で
楽しい旅行を
お仕事で海外出張に行かれる方や、GWや夏休みに海外旅行に行かれる方も多いかと思います。海外旅行中は、日本ではあまりみられない病気にかかることがあり、中でも多いのは「旅行者下痢症」です。
症状としては1日3回以上の下痢が認められ、多くの場合は腹痛を伴います。また、悪心(吐き気・胸のむかつき)、嘔吐、発熱、血便を伴うこともあります。食事や飲料水による細菌・ウイルス感染、刺激の強い食事(香辛料)、疲労やストレスによって引き起こされます。
安全な水分のとり方とは
旅行者下痢症を防ぐため、また長旅や普段と異なる環境下の体調を管理するために大切なこととして、水分のとり方が重要になってきます。日本のように水道水を飲める国はかなり少数です。飲料水だけでなく、歯磨きの際の水や飲食店の氷も気を付けましょう。
安全な水の入手方法としては、短期の旅行であれば右表の「安全な水を確保するための3ヶ条」の①、出張等で長期滞在をする場合は②③の方法もあります。旅行者の少ない地方に行く場合は、しっかり水を準備しましょう。もし出先で水が足りなくなったときは、水ではなく炭酸飲料を購入する方が安全性が高いです。
安全な水を確保するための3ヶ条
①ペットボトルの水を購入する
購入時に未開封であることを確認しましょう。開封前に飲み口の周りは綺麗にふき取りましょう。
②水道水を煮沸する
日本から、コンパクトに収納できる海外対応の電気ケトルを持参すると便利です。また、現地で湯沸し用の安価な電気コイルを購入する方法もあります。
③殺菌剤を利用する
液体、錠剤、粉末状など色々な商品が売られており、日本でも海外でも購入できます。使用方法をよく確認しましょう。
体調を崩してしまったら
気を付けていても、下痢や嘔吐を起こすことはありえます。自己判断で下痢止めを飲むのではなく、経口補水液(ORS)をとり、病院にかかりましょう。
経口補水液は水に溶かして飲む液体や粉末状の物が大抵の地域で手に入りますが、体調不良に備え日本から飲みなれた粉末のスポーツドリンクの素を持っていき、代用するのもよいでしょう。
(管理栄養士:永野)
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主食
春キャベツと
桜えびのパスタ
キャベツには春キャベツと冬キャベツがあり、春キャベツは軟らかく甘みが強いのが特徴です。栄養成分の特徴として、胃腸の粘膜を健康に保つビタミンUを多く含んでいます。その他の栄養素として、ビタミンC、ビタミンK、カルシウムなどの含有量も豊富です。今回は旬の桜えびと合わせたパスタをご紹介します。にんにくや桜えびの風味とともにお召し上がりください。
1人分:エネルギー513kcal
- たんぱく質 14.7g
- 炭水化物 65.3g
- 脂質 19.9g
- 塩分 1.6g
材料(2人分)
- スパゲッティ 160g
- キャベツ 200g
- 桜えび(乾燥) 10g
- にんにく 1かけ
- オリーブオイル 大さじ3
- しょうゆ 小さじ1
- 黒こしょう 少々
- 塩 少々
作り方
- たっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら塩を入れてパスタをゆでる。フライパンで少し火が入るので、少し硬めにゆでておく。
- キャベツを3cm角位に切る。にんにくは薄切りにする。
- フライパンにオリーブオイル大さじ2とにんにくの薄切りを火をつける前に入れ、弱火で3~4分じっくりと熱する。にんにくが色づいてきたら、桜えび、キャベツを入れて軽く炒めておく。
- ゆであがったパスタを入れ、オリーブオイル大さじ1、しょうゆ小さじ1を加えてよく混ぜる。
- 塩こしょうで味をととのえる。
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