2019年8月号
Theme of this month
「夏バテでもないのに体調が悪いなあ…」
これって冷房病?
冷房は暑い日を乗り切るためにかかせない存在ですが、使い方によっては体調不良の原因となります。今回は冷房病がなぜ起こるのか、その原因と対策をお伝えします。 ※「冷房病」という用語は俗称です。医学的には自律神経失調症の一つとして診断されます。
冷房病はなぜ起こるのか
私たちの体は、自律神経の働きによって体温や発汗などをコントロールしています。夏になると体内での発熱を抑制し、血管を拡張させて熱を外に逃がします。しかし、冷房による冷えすぎや、室内外の温度差に体が適応できなくなると、自律神経のバランスが崩れてさまざまな症状が現れます。
冷房病の代表的な症状
手・足・腰などのだるさ 疲労感 食欲不振 下痢などの胃腸症状 肩こり 頭痛 神経痛 不眠
冷房病への対策
1 冷房と上手に付き合う
冷房の標準的な設定温度は、25~28℃がよいと言われています。人によって体感温度が違うので、「寒い」と感じない温度が基本です。外気温との差が大きいと外出時の体へのストレスが強くなるため、外気温マイナス3~4℃が理想です。また、冷房の風に直接当たると、体温が急速に奪われます。風向きをコントロールして、吹き出す冷気に当たらないようにしましょう。
2 服装で冷気をカバーする
膝掛けや薄手の腹巻、保温性の高いハイソックス、レッグウォーマーなど、いろいろなグッズを利用して直接冷房の風が当たらないように工夫しましょう。
3 温かい物を食べる
夏はアイスやジュースなど冷たい物が欲しくなりますが、食べ過ぎると体が冷えてしまいます。冷房の効いた場所ではなるべく温かい物を食べましょう。特に生姜の入った飲料など、体を温める働きのあるものがおすすめです。
4 運動や入浴で血流を改善する
仕事中でも1時間に一度くらいは席を立ち、少し歩く、軽く屈伸するなどして、足先の血流を改善させましょう。つま先とかかとを交互に上げ下げするだけでも効果的で、日頃から歩いて足の筋肉を強化するとなおよいでしょう。 また、夏はシャワーで済ませがちですが、お湯につかると足が温まるだけでなく、水圧によって血流もよくなります。お湯の温度を低めにして、ゆっくり入浴しましょう。
冷房を多用する夏は、ご自身が感じているよりも体は冷え てしまいがちです。自律神経の働きを低下させない対策をとることが大切です。
(管理栄養士:佐藤)
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シ
ピ
主食
ホタテの冷や汁
宮崎の郷土料理である「冷や汁」は焼いたアジを使いますが、今回はアジの代わりにホタテ水煮缶を使用し、暑い夏に火を使わず時短でできるようにアレンジしました。夏野菜のきゅうり、みょうがにはカリウムが多く含まれ、むくみ改善効果が期待できます。
食欲のない夏にさらっと食べることができるおすすめレシピです。
1人分:エネルギー344kcal
- たんぱく質 14.9g
- 炭水化物 59.3g
- 脂質 4.0g
- 塩分 1.4g
材料(2人分)
- ホタテ貝柱水煮缶 1缶
- きゅうり 1/2本
- 塩 少々
- みそ 大さじ1
- 水 100ml
- 木綿豆腐 1/3パック
- みょうが 小2ケ
- 青じそ 1枚
- 白ごま 少々
- ごはん 150g
作り方
- きゅうりは輪切りにし、塩もみした後、水気を切っておく。
- みょうがは輪切り、青じそは千切りにする。
- ボールにホタテ水煮缶の汁と味噌を入れ、水を少しずつ加えながら、溶いていく。
- 豆腐を一口大にちぎりながら加え、ホタテ、きゅうりも混ぜる。
- 冷蔵庫で冷やす。
- 器にご飯を盛り、⑤をかけ、みょうが、青じそをのせ、白ごまをふって完成。
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