2020年2月号
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チョコレートのおはなし
2月のイベントといえばバレンタイン。最近では、友達同士でのチョコレート交換や自分へのご褒美にチョコレートを食べることが流行っていますね。また、原料であるカカオ豆に含まれる成分が注目され、「カカオ成分70%」など含有量が多い種類も増えてきています。そこで今回はチョコレートの基礎知識、食べる際の注意点についてご紹介します。
チョコレートができるまで
チョコレートの原料であるカカオは中央アメリカや南アメリカなど、気温が高く、雨の多い地域で育ちます。ラグビーボールのような形状の果実には20~40粒ほどのカカオ豆(カカオの種子)が入っており、豆の状態から発酵→乾燥→焙煎→粉砕→すり潰し→ミルクや砂糖を添加→充填→冷却、という工程を経てチョコレートが完成します。
種類 | 原材料 |
ミルクチョコレート | カカオマス※1、ココアバター※2、砂糖、ミルク※3 |
---|---|
ビターチョコレート | カカオマス、ココアバター、砂糖を添加し、ミルクが極少量or全く入ってないもの |
ホワイトチョコレート | ココアバターにミルク、砂糖を添加したもの。カカオマスが入っていないため、チョコレート色をしていない。 |
※1 カカオ豆をすり潰して、ドロドロの状態になったもの
※2 カカオ豆を搾油して得られる淡黄色の植物油
※3 クリーム粉乳や全脂粉乳、脱脂粉乳等の乳製品
含まれる成分と注意点
最近の研究において、カカオ豆に含まれる成分(カカオポリフェノールやテオブロミン等)がストレスを和らげる、血行を良くする、整腸作用が期待できる等の効果が注目されています。ただし、このような効果は製品化されたチョコレート自体の効果ではなく、その成分を摂取することによっての研究結果です。市販のチョコレートには沢山の砂糖が含まれ、またカカオ豆自体の脂質量も多いため、摂取量には注意しましょう。
1日の目安量
厚生労働省の基準では「間食は200kcal以内」としていますので、美味しく健康に食べたい目安として3~5個程度にしましょう。ダイエット中の方は頻度と量を控え、時々のご褒美にしてみてはいかがでしょうか。
(管理栄養士:渡部)
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副菜寒い冬にピッタリ! 健康的な酒かすを存分に味わう
鮭のかす汁
酒かすは、日本酒の製造過程でできる日本の伝統的な発酵食品です。タンパク質、ビタミン、葉酸、食物繊維などの栄養素がたっぷり含まれるため、動脈硬化、認知症、がん、骨粗鬆症などの予防に加え、女性には嬉しい美白効果や乾燥肌の改善、血行促進効果もあります。寒いこの時期に体の芯からポカポカと温まる「かす汁」はいかがでしょうか。
1人分:エネルギー 170kcal
- たんぱく質 12.9g
- 炭水化物 13.5g
- 脂質 5.7g
- 塩分 2.0g
材料(作りやすい量 4杯分)
- 塩鮭 1~2切れ(100g) (切り身もしくはアラでも)
- みそ 15g (ここでは信州みそを使用)
- 酒かす 75g
- だし汁 3カップ
- 大根 100g
- にんじん(中1/2本) 50g
- 里芋(長芋でもOK) 2コ
- こんにゃく 1/4枚
- ちくわ 1本
- 油揚げ 1枚
- 青ねぎ 1本
- 薄口醤油 大さじ1/2~
- 塩 少々
※少し煮詰まった翌日もまた美味しいので、たっぷり作っていただいても良いでしょう!
作り方
- 酒かすはちぎってボウルに入れ、少量のだし汁を加え5~10分間ほどおいて柔らかくする。
- 塩鮭は一口大に切り、さっと湯通ししておく。
- 大根、にんじんは、大きさをそろえて厚めの短冊形に切る。里芋は、皮をむいて1cmの厚さの輪切りにする。油揚げは細切り、ちくわは輪切りにする。
- こんにゃくは、下茹でしてから、短冊形に切る。
- だし汁で、アクを取りながら材料を煮る。材料に火が通ったら、鮭も一緒に煮る。(煮崩れが気にならない場合は、最初から煮ても良い)
- ①の酒かすとみそを合わせて溶き入れる。薄口醤油と塩で味を整える。
- 刻んだ青ねぎを添えてできあがり。
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