2020年7月号
Theme of this month
もしかして、認知症?
認知症は、記憶や判断力の障害により生活に支障をきたす状態が6か月以上継続する病気のことです。
通常、慢性あるいは進行性の脳疾患によって生じ、記憶、思考、見当識、理解、計算、学習、言語、判断等多数の高次機能障害からなる症候群(ICD-10より)のことをいいます。
高齢でなくても発症『若年性認知症』
高齢化の進展により、2012年時点の調査で65歳以上の7人に1人、2025年には5人に1人が認知症の状態にあると考えられています。
認知症は高齢者に多い病気ですが、働き盛りの年代で発症することがあり、65歳未満で発症する認知症を『若年性認知症』としています。全国で約3万8千人(※)いると言われています。
※2009年度厚生労働省データ
認知症の症状・種類
<症状>
●記憶障害:新しいことを覚えられない、ついさっき聞いたことを思い出せない
●見当識障害:歩いていて迷子になる、時間や季節感にずれが生じる(例:暑いのにセーターを着る)
●理解・判断力の障害:些細な変化やいつもと違うことに対応できず混乱をきたす
●実行機能障害:何度も同じものを買ってしまう、料理を並行して作れなくなる
●感情表現の変化:状況認識ができなくなり、場に合わないときに笑ったり、泣いたり、怒ったりする
<種類>
●アルツハイマー型認知症:物忘れから始まる場合が多い
●脳血管性認知症:脳血管障害が原因、突然症状の進行がみられる
●レビー小体型認知症:見えないものが“見えたり”、筋肉のこわばりを伴う
●前頭側頭型認知症:衝動的、非社会的行動が目立つようになる
ヘルチェックでは認知機能の低下の問診とMRIでの脳萎縮の程度を評価し、早期発見に対応しております。また、『物忘れ外来』や普段から診てくれている『かかりつけ医』への受診も早期発見に役立ちます。「まだ○○歳だから」と考えず、思い当たることがある方は一度検査をお勧めします。
(横浜東口センター医師:楯野あゆみ)
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主菜夏本番!美味しく紫外線対策を
ズッキーニの肉巻き
ズッキーニはカボチャの仲間で、β-カロテンやカリウム、ビタミンCが含まれる夏が旬の野菜です。β-カロテンは、紫外線によって体内で増加しやすい活性酸素を取り除き、酸化を抑える効果が期待されます。油に溶ける性質のため、油で調理することで体内への吸収率が高まります。チーズを一緒に巻いてもおいしく召し上がれます。
1人分:エネルギー 308kcal
- たんぱく質 25.6g
- 炭水化物 11.2g
- 脂質 16.7g
- 塩分 1.0g
材料(2人分)
- 豚薄切り肉 200g
- ズッキーニ 1本
- キムチ 適量
- 薄力粉 少々
- ゴマ油 大さじ1
- 塩・ブラックペッパー 少々
- しそ 2枚
作り方
- ズッキーニを横半分にし、縦4等分に切る。
- 豚肉を広げ、塩・ブラックペッパーを振り、①とキムチを載せ巻く。
- 巻き終えたら薄力粉をまぶす。
- フライパンにゴマ油を熱し、③を肉の巻き終わりを下にして焼く。
- まわしながら全体に色づくまで焼いたら、ふたをして2分ほど蒸し焼きにする。
- 器にしそを添えて盛り付ける。
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