2022年1月号
Theme of this month
新型コロナとの2年
2年前に中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は瞬く間に世界中に広がり、今なお流行が続いています。この原稿を書いているのは10月、これが読まれるのは1月、日一日と状況は変化し、今日の知識が明日には的はずれになっているかもしれない、いやその頃には収束に向かっていてほしいと願いつつ、今筆を執っています。
コロナウイルスのおさらい
コロナウイルスは1本鎖RNA遺伝子を持ち、表面に太陽のコロナを想起させるタンパク質の突起(スパイク)が生え、宿主(コウモリ、ヒト、他さまざまな動物)の細胞表面の鍵穴(レセプター)に結合し、細胞内に入りこみ増殖、細胞の表面から放出されます。
その遺伝子は流行とともに変異を起こし、感染力、重症度、ワクチンの有効性などがどんどん変化していきます。したがって、流行を抑えることがウイルスが変異を起こす機会を減らすことにつながります。
まだまだ徹底した対策を
この2年の間に、新型コロナウイルスは何度も変異を起こし、当初重症化は稀とされていた幼若年層や基礎疾患がない人でも重症化したり、ワクチン接種後感染(ブレイクスルー感染)がみられたりしています。しかしながら、現在世界各国で、COVID-19を克服すべく、変異株にも対応したワクチンやさまざまな治療薬の開発に心血が注がれています。
私達ひとりひとりも、手洗い・手指消毒、マスク着用、3密(密閉、密集、密接)を避ける、生活習慣の改善(禁煙、食生活や運動習慣の見直し)が身を守るための最も有効な対策であることを、今一度肝に銘じて徹底していきましょう。
(新宿西口センター 医師:武内安代)
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主食疲れた胃の消化を助ける1品!
鮭とたたき山芋の丼ぶり
年末年始に、つい食べ過ぎてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今が旬の山芋には、アミラーゼという酵素が豊富に含まれます。アミラーゼには消化を助ける働きがあり、胃もたれや胸やけ、消化不良を改善します。熱に弱いため、生で食べると効果的です。食べ過ぎたときは、胃の消化機能が低下していますので、胃に負担の少ないお食事を心がけましょう。
1人分: エネルギー 385kcal
- たんぱく質 15.1g
- 炭水化物 71.3g
- 脂質 4.6g
- 塩分 1.3g
材料(2人分)
- 米 1合
- 鮭 1切れ
- 山芋 100g
- 小ねぎ 適量
A
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 酢 大さじ1/2
- 白すりごま 大さじ1/2
作り方
- 米を1合炊飯する。
- 鮭を焼き、皮と骨を取ってほぐす。
- 山芋は皮をむき、ポリ袋に入れてめん棒などでたたく。
- (2)の鮭と(3)の山芋を混ぜ合わせる。
- Aを全て混ぜ合わせ、たれを作る。
- 炊きあがったご飯を器に盛り、(4)をのせ、小ねぎを散らす。
- (5)のたれをかけて完成。
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