2025年
8月号
Theme of this month
今年も暑い夏を乗り切る!
食事でも熱中症対策
猛暑の夏が今年もやってきました。この時期に気をつけたいのが熱中症です。
熱中症とは、高温多湿な環境下で発汗による体温調節等がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内でも発症するため、注意が必要です。
熱中症対策には、こまめな水分補給と1日3食の食事がとても大切です。
しかし暑さが続くことで食欲が落ちやすくなるため、今回は食事面での熱中症対策についてご紹介いたします。
食事面の熱中症対策
アイススラリーとは、細かい氷の粒子が液体に分散した状態の飲料です。
通常の氷よりも結晶が小さく流動性が高いことから、体の内部を効率よく短時間で冷却できると言われています。
ご自宅でも簡単に作ることができ、スポーツ飲料を凍らせたものと冷蔵で冷やしたものを、およそ3:1の割合で混合して携帯するのがおすすめです。
大量に摂取すると腸に負担がかかり、深部体温も下がりすぎることや血糖値の乱れを起こすため、一度の摂取量は100g前後にしましょう。
野菜は水分含有率が高い食品のため、食事をする時に消費するエネルギー量が低く、体温が上がりづらい特徴があります。
特に旬の野菜には疲労回復や食欲増進などの作用を持つ栄養素(ビタミンB群、ビタミンCなど)が多く含まれ、熱中症対策だけでなく夏バテ予防も期待できます。
調理を行う際は、酸味の効いた食材や香辛料、香味野菜を活用することで食欲が促進されます。
*カリウム・水分・糖質などの制限がある場合は、主治医の指示に従ってください。
見逃さないで!熱中症のサイン
熱中症対策をしていても、下記のような症状があれば、熱中症を発症している可能性が大きいため、すぐに医療機関へ相談もしくは救急車を呼びましょう。
(管理栄養士:井上)
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主菜
たっぷり野菜で熱中症対策
豚肉の夏野菜ソースがけ
熱中症対策に夏野菜をたっぷり楽しめるメニューをご紹介します。
夏野菜には体を冷やし、体内に熱がこもるのを抑制する働きがあります。
ご紹介する野菜の他に、なすやズッキーニ、パプリカ、コーンなどもおすすめです。レモン汁で酸味を利かせているので、暑い夏にもさっぱりとお召し上がりいただけます。
夏野菜ソースはお肉はもちろんのこと、魚介類や豆腐、麺類とも相性抜群です!ぜひお試しください。
1人分:エネルギー 302kcal
- たんぱく質 16.5g
- 炭水化物 10.3g
- 脂質 23.0g
- 塩分 2.1g
材料(2人分)
- 豚かたロース肉 150g
- 塩 適量
- こしょう 適量
- サラダ油 大さじ1/2
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- きゅうり 1本
- トマト 1個
- 大葉 5枚
- みょうが 2個
- 玉ねぎ 1/4個
- 塩 小さじ1/2
- オリーブ油 大さじ2
- レモン汁 小さじ1
- レタス、水菜 適量
作り方
- 玉ねぎはみじん切り、そのほかの野菜は小さめの角切りにする。ボウルに入れて塩を振り、オリーブ油、レモン汁を加えて混ぜ合わせる。
- フライパンにサラダ油とにんにくを入れ、豚肉を焼く。
- 豚肉が焼けたら塩こしょうを振り、食べやすい大きさにカットする。
- 【3】と付け合わせのレタス、水菜を器に盛り付け、上から【1】をかける。
健診に関するご不明点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。